松山自動車道 三秋橋(PC上部工)工事

関連ページ 三秋橋工事の竣工にあたって PC上部工

はじめに

当工事は、日本道路公団四国支社より発注された四国横断自動車道で、四国のアクセス道として高松自動車道、徳島自動車道、高知自動車道、松山自動車道からなっており、当社は松山自動車道の10次~11次区間(川内、大州)を受注し、本線橋5橋(橋長443.6m)、跨道協2橋(橋長26.19m)の7橋を施工します。
工事日数は720日間であり当社の単独受注工事としては過去最大の大型工事になります。
四国での日本道路公団からの受注としては2件目の工事であり、今年(1998年)3月には3件目として「高松自動車道 高松IC橋」をJVで受注したばかりです。

工事概要

工事名松山自動車道  三秋橋(PC上部工)工事
路線名高速自動車国道 四国縦貫自動車道
工事箇所愛媛県伊予郡双海町上灘 (STA・247十70)
愛媛県伊予市稲荷 (STA・12十12.6)
工期1997年6月28日
1999年6月17日
橋名橋長(m)有効幅員(m)型式
三秋橋(下り線)STA.304+48.5 ~ STA.304+48.5177.09.0PC6径間連結合成桁
城ヶ端第一橋(下り線)STA.308+13 ~ STA.309+1.588.59.0PC3径間連結合成桁
歯朶谷橋(下り線)STA.303+32.75 ~ STA.303+88.2555.59.0PRC2径間連続
ポータルラーメン橋
伊予高架橋STA.316+07 ~ STA.316+9487.09.0PRC3径間連続
中空床版橋
本谷上池橋(上り線)STA.12+07 ~ STA.12+42.635.610.25PC3単純合成桁
東峰跨道橋STA.247+7056.254.5PC中空床版斜材付
π型ラーメン橋
山津谷跨道橋STA.300+6069.644.0PC中空床版斜材付
π型ラーメン橋
施工内容

山津谷跨道橋の竣工を終えて

この橋は伊予市三秋地区にあり、松山自動車道本線を跨ぐ跨道橋です。
橋長69.64m、幅員4mのPC中空床版斜材付π型ラーメン橋と呼ばれる型式の橋梁です。
1997年11月19日に下部工より引渡しを受け、今年1998年3月未に完成しました。
4月8日に部分使用引渡し検査を受け、公団に引渡しました。
公団からの要望で4月27日の大安の日に「開通式」を実施し、日本道路公団松山工事事務所、伊予市役所建設課、三秋地区自治会、老人会、山崎工事(下部工工事)、稲荷神社に御列席いただき、神事の後、テープカット、渡り始め、記念撮影をし、写真を参加者全員にプレゼントし地元の方々に非常に喜ばれました。
過去に跨道橋での「開通式」は経験がなかったので、最初はとまどいもありましたが、公団から”手作りの開通式“と言われ、現場のスタッフ共々苦労しましたが、会社のPRにもなり、みんなでやってよかったな、、、と思っております。

本谷上池橋について

この橋は伊予市稲荷地区の松山自動車道伊予ICの近くにあり、すぐ横を共用路線が走っていて、通行車両からは非常に目に付く位置にあります。
橋長35.6m、幅員10.25mのPC単純合成桁と呼ばれる型式の橋梁で、1径間4主桁(桁高2.3m、桁重937t1本)の桁橋です。
この橋は原則的には「コンポ橋」と呼ばれる橋梁で、公団のVE方式にならい「PC合成床版工法」を設計変更なしで、企業努力で採用しました。
PC合成床版」とは、プレキャスト、プレストレストコンクリート板(PC板)を橋梁床版の型枠兼用支保工として使用し、現場打ちコンクリートと一体化させた床版のことで、製品はプレテン方式の工場製品です。
この工法は北海道の「千歳工事」についで2回目の施工となります。
PC桁のエレクションガーダーによる架設方法は大きく別けて三種類ありますが当現場では、上路式シングルガーダー架設を採用しました。

ガーダー本体の前端に手延桁を取付け、橋脚上にベント支柱を組み、その上に引出しローラーを取り付ける。
ガーダーの架設は、ガーダー本体を台車にのせ、徐々に前方に突き出し、ガーダー自重による回転隅力の作用前に手延桁の先端が前方橋脚上の引出しローラーに達するようにする。
桁の架設は製作ヤードで桁吊り門構を使用して桁を吊り上げ、その下に横取り軌条を設置し、桁の横取りを人力で行い、引出軌条まで桁を横取りした後、桁吊り門構で再び桁を吊り上げ、電動台車と従動台車上に乗せ、引出軌条上を縦移動し、ガーダー上まで引出す。
両サイドに建て込んだテルハ上に桁吊装置を走らせ、この桁吊装置に組み込まれた吊り桁金具で桁を吊り、テルハで横移動し、桁が所定位置に来た時、桁吊装置に付属している吊り降ろし装置で支承面に降ろし完了となる。
他の工区でガーダー架設による事故が発生しているため、慎重な施工が要求されます。
現場のヤードが松山自動車の共用路線と並行しているため、テルハ取付け時の建築限界が問題となり、松山管理局、高速警察隊、松山工事事務所と4~5回の協議を経てやっと許可が出ました。
共用路線との離隔は最終的には、20cmでした。
製作ヤードも幅9m、長さ130mしかもらえず、共用道路と並行していること、通信ケーブル(光ファイバー線)が埋設されている可能性があることから公団の立会いで試掘を行い、通信ケーブルの埋設がない事を確認後、桁製作にかかりました。今後は、5月7日に最終4本目の桁を架設して、PC桁の架設を完了し、PC床板の架設をする予定です。

あとがき

四国の高速道路綱は、これからも橋梁工事が続きます。
公団の信頼を得られるような仕事をして、今後も公団からの受注を目指し、私や高科主任技術者以下四人のスタッフが一致団結して、無事故、無災害で工期内竣工に向かって日々がんばっています。
今、道路公団では全国の工事事務所の中から2ヶ所の工事事務所をピックアップし、総合デジタル通信ネットワークでEメール(電子メール)を現場と公団工事事務所で実施しており、松山工事事務所はモデル工事事務所となり既にEメールのやりとりが実際に行われています。
当作業所でも参加せざるをえなくなり、土木本部、本社電算部と協議し、着々と準備を進めている状況です。
ISDN(NTTのINS64などのデジタル方式の電話回線)を利用して、公団とEメールで承諾願、検査願等をやりとりし、所長印も電子印鑑を作ります。
コンピューターで作成したデーターにコメントを添えて送ったり、写真やビデオ映像を送ったりと、今やまさに宅急便感覚で、デジタルデータに置き換えられた情報ならありとあらゆるものが国境や距離的な時間の壁を越えてEメールで瞬時にやりとりが出来る時代になりました。
当社でも本社と各現場間をEメールでやりとりする日がすぐにも来るように思います。